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雨の日の歌

 チケットを譲って頂いて、「はーるばる」行ったよ001.gif函館じゃなくて、日暮里。一昔前頃追っかけをしていたM氏の独演コンサートに通い詰めた「日暮里サニーホール」。

 十年も経てば、「ここは、どこ?」というぐらい変わっていた北口。昭和の香りのしていたあの「日暮里」は、どこ行ったんだ~等思いながら歩いて行くと、なあんだ。南口に出ればいいものをわざわざ遠回りをしていたのね(__*)
 大規模な工事をしていた北口は、すっかり現代的で広々した構内に様変わりしていたんだけど、南口からホールまでのわずかな距離は昔のまま。そして、もちろんホールも昔のまま。


 開演を待っていると、今にも下手の袖からあの独特なスタイル(上体をすこしかしげ、貴族式か一流ウエイター式かという慇懃かつスタイリッシュな手つき、そして、はにかみと自信の浮かんだ口元)でM氏が登場しそうな気がする…という、ああ…デジャヴ…

 しかし、登場したのは淡いバラ色のドレスのロングヘアーの妙齢の女性。小林沙羅さん。
第1部はシューマンの歌曲を12曲。ドイツリートは「七色の声」を駆使するのだと先生からお聞きしていたが、これかあ!!歌はドラマなんだね?!と、聞き惚れているうちにあっというまに1部は終了。第2部は日本歌曲。団伊玖麿の歌曲集「わがうた」と橋本国彦の歌曲を4曲。「わがうた」では、1部とは違う骨太な魅力。そして、「お菓子と娘」「田植え歌」「お六娘」では、土臭い迫力を。最後の「舞」では、金色のドレスの上に深紅の振り袖をはおり金の舞扇を持って登場。そして、その歌はまさしく絶唱!!「舞台で始めて踊りました。」とおっしゃったが、いやいやぴたりとはまっておりました。この人は、いったいどれだけの引き出しをお持ちなんだろう?!

 アンコールにはご自身の作詞作曲の「笑顔の話」という歌。泣いてしまいそうになる、…M氏の独演コンサートのときのように…

 10/6に「麗しきソプラノの旅」というコンサートをなさるようだが、チラシを見ていて、びっくりした。


 「あんこまパン」


 えっ?!「あんこまパン」?!この懐かしい響きとパンとテーブルとK氏のかわいいエプロンと…これまた、デジャヴのようで…
 知らない方のために「あんこま」とは何かの補足だけしておこう。「あんこ」と「ま」をパンに挟むと、めちゃめちゃおいしいんだっていう歌。「ま」?!…マヨネーズなんでございます。(笑)
 彼女が歌うと、どんな感じになるんでしょう?聞いてみたい気がします。


 不思議な感覚に包まれて外に出ると、雨が落ちてきました。

 そう…なぜか、日暮里サニーホールに行く日は、雨が多いのです。南口の階段、雨が似合うんですよね(笑)
by bel-sogno | 2015-08-26 13:35

ずっこけ人生 カンターレ&マンジャー&アモーレ あと数年で定年を迎える中学校教員です。旅行が好きで、年中どこかに行きたいと心に翼が生えています。写真は念願かなって行けた沖縄のかの有名な斎場御嶽です。


by bel-sogno