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春よ来い!

 最近の子供たちは「さ霧消ゆる060.gif~」も「松原遠く消ゆる所060.gif~」も知らない。文法の時間に単語に切る練習を詩を使ってやっていたら、(最近の○○出版の教科書は春夏秋冬のページと称して、詩や短歌や俳句を紹介しているページがある。いわゆる美しい日本語アンソロジーとでも言うんでしょうか。でも、中学1年生に文語定型詩は難しい。取り上げる時間の余裕もない。ということで、文法の材料にしてしまったという…「なにをやっておる?!」と文科省からしかられそうですね。)
「先生、松原ってなんですか?」

 うーん、そう来たか…「都会では060.gif~」ってな流行歌が昔あったが、都会では白い砂浜に延々続く松の防風林はないから、想像もつかないのかな…余談だが、中学3年生で、かの有名な「故郷」を読んでいたところ、「松」自体を知らない子が多いということに愕然とした。主人公の家の昔の雇い人の息子だった(あ~わかりにくい説明…)ルントウの変わり果てた姿を「松の幹のような手」と表すところがあるのだが、「松」の幹を知らないのでは、想像もできないのだ。だから、ICTとか称して、何でも手軽に映像で見せて、理解を促進するということになるんだよね。(もちろん、ICTを全面否定しているわけではありません。)


 話がずれにずれましたが、今日は梅を見に行ったというお話です。朝早く出かけて暗くなってから家路につく毎日では、季節感は感じられるものの見落としているものも多い。先週インフルエンザの予防的措置で学年閉鎖になり、明るいうちに回り道をして帰ったところ、もう、梅の花が咲いているのに気づいた。

 美容院の帰りに梅ヶ丘で下車すれば、羽根木公園はすぐそこだ。夕方になって、風もやみ、ほっこりと陽射しがあたたかくなった。最高のシチュエーションだ。梅は枝ぶりが美しい。香りはあるかなきかのさまがつつましくて、よい。香らないな…と通り過ぎると、ふっと香りが追いかけてきたりするのも、梅ならでは。

 春は、すぐそこに。ちょうど都立入試の本番の日。「松」も「梅」も知らない子供たちが、高校生になっていく…うーん、大丈夫か?ま、自分ももチューリップかそうでないかぐらいしか、知らなかった時期があったっけ。

 「咲いた、咲いた、チューリップの花が060.gif~」
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 それぞれが、それぞれの色で、未来に向かって進んでくれれば。

 「春よ、来い!」
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by bel-sogno | 2013-02-24 11:27

ずっこけ人生 カンターレ&マンジャー&アモーレ あと数年で定年を迎える中学校教員です。旅行が好きで、年中どこかに行きたいと心に翼が生えています。写真は念願かなって行けた沖縄のかの有名な斎場御嶽です。


by bel-sogno