2015年 04月 24日
やっぱり、天才!
また例によってぶれてます(__*)しかも90度頸を回してみても、斜めっている…
行ってきました!「紅白梅図屏風」。美術の教科書で見て以来あこがれていました尾形光琳様!!根津美術館は「燕子花図屏風」というもう一つの国宝を所蔵していて、2012年にメトロポリタン美術館から「八橋図」が海を越えてやってきて、2つ並べてみることができる!という企画の時以来の尾形光琳様です。
今度の企画は尾形光琳300年忌記念特別展。MOA美術館で梅の時期に開催されていたときから「行きたい!」病にかかっていた展覧会だったのです。
写真撮影禁止なので、入り口の「白梅」の方を。こっちはかろうじて、ピントがあっている?
「光琳デザインの秘密」と副題がついていましたが、その「秘密」をあきらかにすべく、さまざまな展示物が工夫されていました。
彼が描いた下絵もたくさん展示されていました。また、俵屋宗達と同じ絵を彼がデザインし直した「絵」も並べて展示してありました。(「槇楓図屏風」です。見たい人は5/3までに行かないと、展示が入れ替えられてしまいます!私は、これを見てけっこういろいろ発見できた気がします。写実的な深みのある俵屋宗達とクリアで派手だが平面的な尾形光琳と、首を振りながら~展示室の角をはさんで展示されています~見ると、けっこう感動します。)
謡本の模様(鶴だったり、紅白梅図の大河の模様だったり、カキツバタだったり)の模写もありました。とても写実的なものもあれば、単純化されていて「子供の落書きか?!」と思えるような一筆書き、二筆書きのようなものもあります。たどたどしい線のものまであるので、けっこう生々しいかんじがします。
「香包」というお香を包む絹の布に絵を描いたものがあり、包んだり開いたりするごとに違う景色が出てくるよう、(部分から全体へと景色が広がります。)デザインされていました。それは、小さな包みになるからなのか、とても繊細に題材が描かれていて、「さすが!天才だあ!」と思ったのですが、そこに描かれた「梅」と「紅白梅図」に描かれている「梅」とは違うのです。「紅白梅図」の梅は写実なのかとずっと思っていましたが、違ったのです!びっくりです。
展示室を何度も出たり入ったりしながら、「紅白梅図」に戻り、あいている椅子があれば座り込み、尾形光琳様ってどんな人だったんだろう…と思いをはせ、あっというまに時間が過ぎていきました。
けっこう放蕩者だったらしいです(笑)
ああ、誰もいないところで絵を独り占めしたーーい。かなわぬ夢ですが…
人がとぎれて二曲一双の左、白梅の画面だけが目に入った瞬間がありました!うれしい!
「白梅」といいますが、描かれたときはピンク色だったらしいです。大河の流水も、銀色だったことがわかっているようです。頭の中のCGで妄想してみます。
「秘密」わかったのかって?
それは…ひ、み、つ。(笑)
まだそんなに混んでいません。(入り口前に並ぶ…ということがない…という程度ですがね…)絶対見た方がいいです!残念ながら、まだお庭のカキツバタはちっとも咲いていませんが。
by bel-sogno
| 2015-04-24 11:55